Shopifyで便利なCart attributesですが、注文一覧で内容を確認できないのが難点。この記事では、Flowを使って「ご要望」入力時に自動で「リクエストあり」タグを付与する方法を紹介。小さな工夫で管理がぐっと効率化します。

Shopifyでは、購入者からの要望や特記事項を受け付けたいときに便利なのが「Cart attributes」です。
カート全体に紐づくカスタム項目として、配送希望日やメッセージなどを記録できるため、運営側にとっても細やかな対応が可能になります。
ただ、先日スタッフから「これ、注文一覧でパッと見てわからないかな?」という相談がありました。確かに注文が増える時期は、いちいち各注文ページに入って確認するのは手間ですし、見落としの原因にもなりかねません。
そこで今回は、Cart attributesの内容を一覧で把握できないという“Shopifyあるある”を解決すべく、管理画面での表示やFlow連携など、実際に試してみた対策をまとめてみました。
Cart attributesとは
Cart attributesとは、Shopifyのカート画面に独自の入力項目を追加できる特別なフィールドのこと。購入者の要望や備考などを受け取る用途に便利で、自由にテキスト入力欄やチェックボックス、日付入力などを設置できます。
例えば「ご要望欄」を設けることで、購入者が配送に関するリクエストやギフトメッセージなどを記入できるようになります。入力された内容は注文ページの「メモ(Note)」の下に「詳細」に「キー」と「値」が反映されます。
例えば、キーが「ご要望」、値(入力)が「置き配でお願いします」という感じで反映されます。
Shopify UI Elements Generatorを使えば、Cart attributes用の入力欄を簡単に生成できますが、実はそれだけでは動作しません。
Cart attributesはフォーム送信によってShopifyに転送される仕組みのため、テーマ内の「<form>~</form>の中に設置する必要があります。
もしくは、以下のように既存のカートフォーム(<form id="cart">)に紐付けることで、数量更新ボタンなどと一緒に送信させることができます。
<p class="cart-attribute__field">
<label for="Cart-request">ご要望</label>
<textarea
id="Cart-request"
name="attributes[ご要望]"
form="cart"
class="text-area field__input"
>{{ cart.attributes["ご要望"] }}</textarea>
</p>
注文一覧で見えないという落とし穴
さて本題です。Cart attributesは「メモ(note)」と非常によく似ていますが、ひとつ大きな違いがあります。それは、「メモ」のように注文一覧でアイコンや印が表示されないこと。つまり、Cart attributesに入力があっても、一覧画面ではまったく気づけません。
発送前に確認が必要な要望が書かれている場合でも、1件ずつ注文ページを開いて中身を確認するしかないのが現状です。
残念ながら、Shopifyの管理画面では注文一覧の「列」にCart attributesの値を直接取得・表示する機能が用意されていません。
そこで考えたのが、Shopify Flowを活用して、Cart attributesに値が入っていれば自動で「リクエストあり」タグを付与する方法です。タグを付けておけば、注文一覧で一目で把握でき、スタッフ全員の対応ミスも防げます。
Shopify Flowで自動タグ付けを実装
では、実際にShopify Flowを使って自動タグ付けを設定してみましょう。

トリガー:Order Created
まずトリガーは「注文作成(Order Created)」です。新しい注文が入ったタイミングでフローが起動します。
アクション:Wait
次にアクションとして、「Wait(待機)」を約30秒設定します。Cart attributesの値は注文生成直後にはまだ反映されていないことがあり、少し間を置くことで確実に値を取得できるようにするためです。
条件:customAttributes_item.key = ご要望
続いて条件分岐(Condition)を追加します。条件は「customAttributes_item.keyが存在し、そのキー名が「ご要望」と一致する」という場合。つまり、カート属性として「ご要望」欄が入力されている注文を検出します。
アクション:Add order tags
最後にアクション(Action)で、「Add order tags」を選択し、タグ名を「リクエストあり」と指定します。
これで、注文時にCart attributesの「ご要望」欄に入力があれば、自動的に「リクエストあり」というタグが付き、注文一覧でひと目で確認できるようになります。
***
いかがでしょうか。
大きな仕組みの変更ではありませんが、こうした小さな工夫が日々の運営効率をぐっと高めてくれます。注文数が多い時期ほど、一覧画面で「リクエストあり」と一目で分かるのは助かりますよね。
Shopifyには、こうした“ちょっとした手間”を軽くできる仕掛けがたくさんあります。今後も、そんな小さな気付きや運営に役立つ小技を少しずつ紹介していきますね。

