せっかくフォームビルダー機能を提供しているのなら、問い合わせフォームやアンケートフォーム、応募フォームなども提供してくれれば良いのに・・
-本文中

(最終更新 2025年02月08日)

Shopify 会員登録とプロフィールセルフ修正アプリなら「Helium Customer Fields」設置方法を解説

会員登録フォーム提供アプリとして、Shopifyユーザーに高い評価を獲得している「Helium Customer Fields」の設置方法について解説します。個人的に思うデメリッも紹介します。

本サイトの別記事「Shopify 会員登録フォーム > 生年月日 > 回答(値)をメタフィールドに追加」で、会員登録 > 生年月日や性別、職業などを登録 > メモに送信 > メタフィードに挿入について解説しました。

ですが、フォームのテンプレートページをカスタマイズしたり、Shopify Flowを使ったりと、少しプロセスが複雑。

しかも、なぜかメモの値がメタフィールドに挿入されない(フローエラー)など、トラブルも起きやすかったので、その代案を紹介したいと思います。

それは、有料アプリである「Helium Customer Fields」。設定方法や顧客情報をメタフィールドに格納する方法、そして個人的に感じた優れた点やデメリットも紹介したいと思います。

設定方法

まず、設定方法から。(詳細やインストールページはこちら)

インストールが完了し、管理画面でアプリをクリックすると、以下のようなアプリ管理画面(外部ページ)に遷移します。

フォーム生成のためには、左メニューの「Forms」をクリック。画面が変わったら「Add form」ボタンをクリックします。

すると、フォームの設定画面が開きますが、

①Name your form:フォームの名前を設定

②Account options:アカウントオプション(アカウント有効化する方法)

・フォームで登録すれば有効(Default)

・有効なメールなのか確認が必要(Require email verification)

・アカウントの活性化のためには承認が必要(Require account approval)

と3つのオプションがある。

③Select your template:フォームのレイアウトテンプレート

を順に設定し、完了したら右上の「Continue」ボタンを押して、フォームセッティングへ。

左には、フォームを構成する様々なフィールドが用意されており、ドラッグアンドドロップで設置が可能です。

使用頻度が多いフィールドをいくつか紹介しますと、

・Single-line text シングルライン(短文)テキスト:氏名、住所、パスワード設定などに使用

・Multi-line text マルチライン(長文)テキスト:ご要望などに使用

・Email field:メール登録フィールド

・Email marketing concent field:チェックボックスタイプで、ユーザーがチェックを入れるとメルマガ受信ができる

・Phone Number field:電話番号フィールド

・Dropdown field ドロップダウン:住まいの国を選択

などがあります。

これらは、顧客情報管理や配送に必要最低限の情報登録が可能で「Helium Customer Fields」の一番安い「Lite」プラン(月額12USD/2024年9月現在)で使用可能ですが、「Pro」プラン(月額26USD/2024年9月現在))にアップグレードすると、その他情報をドロップダウン、ライジボタン、テキスト、チェックボックスなどを使って収集する事ができます。

例えば、

・顧客の生年月日
・顧客の職業
・顧客が好み:色、サイズ、ブランド、趣味
・顧客の第2電話番号(もし、自宅と携帯電話番号を両方収集したい場合)

など、上述したーー顧客情報管理や配送に必要最低限の情報の他に必要な情報が収集でき、これらをメタフィールに格納する事ができます。

こちらの機能については、別の記事 会員登録アプリ「Helium Customer Fields」で生年月日と職業をメタフィールドへ格納 をご一読ください。

ストアの会員登録フォームを設置

では、完成した「会員登録フォーム」をストアに設置します。

ストアの会員登録フォームページは「ストアURL/account/register」です。このページを開いたら、作成したフォームが表示されるようにインストールを行います。

以下は、インストール手順になります。

①フォーム作成ページのメニューの中に「Installation」とクリック

②左側の「FORM ID」をクリックコピー

③現在のテーマが正しいか確認し「Launch theme editor」をクリック→テーマエディタに移動

※テーマエディタ:Shopifyでノーコードでストア構築ができるビジュアルエディタ、ビルダーのような画面。カスタマイズ画面ともいう。

④テーマエディターのメニュー>アプリをクリック→「Helium Customer Fields」が表示され、プルダウン用の下向きの矢印をクリックし、「Registration form ID」という空欄に、先ほどコピーしたフォームIDを入力して保存

⑤「ストアURL/account/register」で、作成したフォームが表示されるか確認

「Helium Customer Fields」のもう1つの武器、修正フォーム

「Helium Customer Fields」のもう1つ優れた機能を紹介しますと、会員自身でプロフィールを修正できるフォームが作成できるという点です。

Shopifyのデフォール修正フォームだと、配送先などの修正は可能ですが、メールアドレスの修正は出来なかったりするので、ちょっとモヤモヤした経験ありませんか。

「Helium Customer Fields」を使うと、メールアドレスの変更や、その他情報の修正を会員自らできるのでは、運営上の手間が省ける効果が期待できます。

プロフィール修正フォームの作成は、会員登録フォームの作成・設置方法とさほど変わりはありません。

設置は、テーマエディタでフォームIDを入力するだけです。

設置が完了したら、顧客のアカウントページ(ストアURL/account)に、会員情報修正ページへのリンクが表示されます。

同リンクのアンカーテキストを修正したい場合は、以下の絵のように、

テーマエディタでテキストを入力します。

ここで1つ注意点。

もし、まだ会員登録前の顧客が、誤ってこの修正フォームに顧客情報を入力すると新規登録として扱われるので、ご注意ください。

この修正フォームは、ログインしないと表示されないなどの工夫が必要です。

メルマガ登録を促すボックスを作る

「Helium Customer Fields」を使って、ストア会員の中でメルマガ登録をしていない会員に登録を促すボックス(フォーム)を作る事もできます。

以下の記事に活用シーン、手順などを詳しく紹介しているので、興味がありましたら、ご一読ください。

Helium Customer Fieldsを使ってストア会員にメルマガ登録を促すボックスを作る

「Helium Customer Fields」デメリット

このように、

・簡単に会員登録フォームが作成・設置できる

・会員自らプロフィール修正ができる

というメリットを持つ「Helium Customer Fields」ですが、(個人的な感想ですが) 以下のようなデメリットもあります。

1点目は、やはり値段。本格的に会員情報を集めて、それを活用するマーケティングを行うためには、メタフィールドの連携ができる「PROプラン」は必要かと思います。

上述しましたが、この「PROプラン」は月額26USDと、2024年9月現在の為替レートだと4000円程度。小希望でストアを運営する個人、企業にとってはちょっと負担になる金額ですね。

もう1点は、会員登録とプロフィール修正のフォームだけを提供している点。

せっかくフォームビルダー機能を提供しているのなら、問い合わせフォームやアンケートフォーム、イベント応募フォームなども提供してくれれば良いのに・・と思う時があります。(それでも優れたアプリである事は間違いないですが・・)

以上、会員登録フォーム提供アプリとして、Shopifyユーザーに高い評価を獲得している「Helium Customer Fields」の設置方法でした。

マイページのカスタマイズにも有効

このように、会員情報の新規作成や修正に特化したアプリなので、マイページのカスタマイズにも役立ちます!

マイページカスタマイズについては、以下の記事でそのヒントをまとめたので、ぜひご一読ください。

Shopify マイページ「カスタマイズ」のヒントになる事例4選!有用なアプリも紹介

Shopify小技のフリーマーケット

Shopifyを運営する中で、「こんなことできないのか?」という疑問は尽きません。特に初心者にとっては、難しく感じるけれども、実はすぐに活用できる小技がたくさんあります。
当サイトでは、実際に試してみて有効だったShopifyの小技を、誰でも簡単に再利用できるよう提供しています。

少し高度なLiquidのテクニックやアプリを使わずに実装できる機能、そしてカスタマイズのヒントになるアイデアなど、さまざまな情報をご用意しています。

現在、出品者は私1人ですが、 これからさらに充実させていく予定です!もしもShopifyでの設定やカスタマイズで悩んでいる方がいれば、お気軽にお問い合わせください。

もっと知りたい

このブログと運営者について

BLOG More

Js

1週間前

Shopifyにおける「カート追加」の仕組みを理解する!form送信 vs fetch API活用

fetch APIに用いられる「/cart/add.js」は、form送信の「/cart/add」と同様、「仮想的なエンドポイント」になります。..

Js

2週間前

【JavaScript】Shopify「cart.js」を読み解くための「Webコンポーネントメソッド」一覧

商品数や金額といった情報は、HTMLの「data-attribute」を使って要素ごとに管理されており、JavaScript側でそれを読み取って処理‥..

Js

1か月前

Shopifyのカスタマイズに役立つJavaScript「配列メゾット」11選を初心者向けに解説

「2005年新着!夏の水着一覧」という配列があるとします。最安値順に並び替えたいとき、「.sort()」というメソッドを使えば‥..

Js

1か月前

ShopifyではLiquidがあるのになぜJavaScriptが多用されるの?

その理由を一言で言えば、「Liquidは表示前、JavaScriptは表示後に働くから」です。..

Liquid

1か月前

Shopify 関連やおすすめ商品リストが自動生成「recommendations」活用・応用シーン

しかしカートページには、そもそも表示中の商品が存在しないため、このレコメンドの仕組みが機能しないのです。..

Liquid

1か月前

【Shopify Liquid】関連商品・おすすめ商品作成に用いられるオブジェクト「recommendations」について

このオブジェクトは、顧客の行動やストア内でのさまざまなデータを基に、自動的に関連商品を選出します。..

SEO

2か月前

Google、AIモードの導入を発表!収益減少が懸念される中、最も有力なマネタイズとは

このホテル、評価高いし、割引ついてるよ。数ステップで簡単に予約できるけど、今やる?..

SEO

2か月前

AI時代のSEOはオワコン?その真実と「違います」と言える4つの理由

たとえば「近くのコンビニを教えて」といったシンプルな質問に、毎回AIが複雑な推論や自然言語生成をしていたら、とんでもないコストになります。..

設定

2か月前

【Shopify豆知識】ヘッドレス(Headless)ってなに?

少し不気味で怪談を連想させるような響きですが、実際にはShopifyのメリットとして注目されている仕組みのひとつです。..

Liquid

2か月前

【Shopify小技】商品の「カートに追加」の仕組みをシンプルに解説(サンプルコード))

この仕組みにはLiquidだけでなく、JavaScriptやAjax、さらにはサーバー側で動くRubyなど、複数の技術が関わっている..

Liquid

2か月前

カートのノーティフィケーションやドロワーで1注文での同時購入を防ぐ方法は可能?

ノーティフィケーション(画面上部に一瞬表示される通知型カート)については、やや難易度が高めです。..

Liquid

2か月前

【Shopify Liquid】カート内で1つの注文に同時購入を防ぐシンプルな方法

ここで使われているのが、Liquidでよく用いられる「フラグ(真偽)」という考え方です。..

STORY

2か月前

なぜ鳥の巣はあんなに頑丈なのか?成功における「うまくいかない瞬間」の重要性

鳥の巣の初期段階のように、私たちの挑戦も、最初は失敗と不安定の連続です。..

Liquid

2か月前

【Shopify Liquid】商品ページの「オプション」を色か画像にしたい

そもそもShopifyの商品オプションに画像や色を登録できるのか?..

STORY

2か月前

現代言語哲学の巨人が教えてくれた「失敗する人の口癖」とは

あの時もし、あの会社に転職していたら・・..

アプリ

2か月前

【Shopifyアプリ】商品ページから簡単に見積もりを送信!履歴から下書き注文作成も可能

旅行会社、工事や建築、リフォーム業、OEM制作、ノベルティ制作、レンタル業なども十分対応できる‥..

STORY

2か月前

40代・50代にとって新たな挑戦が「苦痛」である理由・・私が救われたニーチェの言葉

苦しみがあるからこそ、深みが生まれる。..

SEO

3か月前

【ローカルSEO】AI時代「ラーメン屋」で検索上位のためのコツ&対策キーワード

ラーメンとチャーハンの欲張りセット、絶賛販売中!新宿駅から徒歩3分..

STORY

3か月前

中卒のシングルマザーが小惑星を発見!? スタンダードを破る成功者たち「ダークホース」

彼女は15歳で高校を中退し、高卒認定試験にも不合格。いわゆる「成功のレール」からは大きく外れた人生を歩んでいました。..

STORY

3か月前

新たな挑戦をするほどタバコや酒、スマホの依存が強くなる理由「悪循環の消防士たち」とは

この消防士たち、なんと「中毒」や「依存」という形で、僕たちを無理やり落ち着かせようとする。..

Liquid

3か月前

【Shopify Liquid】商品ページ「バリエーションの在庫ステータス」その仕組みについて

ブロックを複数箇所に設置しても、動的操作ができるのは1箇所のみという制限があります。..

設定

3か月前

【備忘録】Shopify通知・メルマガ 外部ドメインのメールアドレス認証 (CNAME、DMARC)

自分の備忘録として認証方法の具体的な手順を紹介したいと思います。..

STORY

3か月前

収入だけじゃないよ!40代男性「IT関連」副業のメリット5選と個人的な感想

40代男性にとってこのスキルアップは、単なる知識の習得以上の意味を持つことが多いのではないでしょうか。..

Liquid

3か月前

【Shopify Liquid】店舗受取を希望する購入者への「注文通知メール」をカスタマイズ

「注文通知メール」にコピペすればOKなのでは?と思われがちですが、なぜか店舗情報が上手く表示されません。..

設定

3か月前

Shopify「店舗受取」運用に必要な基本的なフローと操作まとめ

アパレルや雑貨など「実物を見てから購入したい」お客様に対しても、あらかじめ在庫を確保しておくことで、店舗でのスムーズな購買体験を提供できます。..

設定

3か月前

【Shopify小技】飲食店でのテイクアウトに応用可能!「店舗受取専用」商品を作成する方法

「どこで店舗受取専用の商品を作成すればいいの?」と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?..

Liquid

4か月前

【Shopify Liquid】恥ずかしいけど「CONTAINS」2つの使い方に今日気づいた‥

何の疑問も持っていなかった私、ちょっぴり衝撃でした。..

Liquid

4か月前

【Shopify Liquid】毎月「7」のつく日だけ!限定セールを自動表示する方法

Liquidにおける日にちの自動計算の仕組みはもちろん、for文やif文、フラグの概念も理解しやすくなるはずです。..

アプリ

4か月前

【Shopifyアプリ】注文に「任意の連番」をつける事もできる!「SeriaLogic」の使い方を解説

チケット購入順に入場番号を自動で割り振る事はできないの?..

Liquid

4か月前

【Shopify Liquid】土日など休日はスキップ!自動で最短の発送日を算出して案内する方法

Liquidを使って土日や祝日をスキップし、自動で最短の発送日を算出する方法を紹介します。..