その理由を一言で言えば、「Liquidは表示前、JavaScriptは表示後に働くから」です。
-本文中

(最終更新 2025年06月15日)

ShopifyではLiquidがあるのになぜJavaScriptが多用されるの?

本記事では、Shopify開発でなぜJavaScriptが多用されるのかをやさしく解説し、苦手意識を持つ方でも一歩踏み出せるようサポートします。

Shopifyは、誰でも気軽にノーコードでオンラインストアを立ち上げることができる便利なECプラットフォームです。

基本的なカスタマイズであれば、コーディングの知識がなくても十分に対応できますが、もう一歩踏み込んだ「自分だけのストア」に仕上げたい場合、LiquidというShopify独自のプログラミング言語の習得が必要になってきます。

ところが実際に開発を進めていくと、Liquidだけでは完結できない場面が多く、JavaScriptという“もうひとつの壁”に直面することになります。「Liquidを覚えれば十分かと思ったのに・・」と感じる方も少なくないのではないでしょうか。

本記事では、そんな疑問――「ShopifyにはLiquidがあるのに、なぜJavaScriptが多用されるのか?」について、できるだけわかりやすく紹介していきたいと思います。

結論、Liquidは表示前、JavaScriptは表示後に働くから

なぜLiquidではなく、JavaScriptが多用されるのか。その理由を一言で言えば、「Liquidは表示前、JavaScriptは表示後に働くから」です。

Liquidは、Shopifyのサーバー側でHTMLを生成するためのテンプレート言語です。ページが表示される前に、商品情報やコレクション情報などのデータを元にHTMLを組み立ててくれるのが役割です。つまり、ページが一度表示されてしまえば、Liquidの仕事はそこで終了します。

一方で、JavaScriptはページが表示された後、ユーザーのブラウザ上で動き続けます。そのため、ユーザーが「サイズで絞り込みたい」「並び順を変えたい」といった操作をした際には、JavaScriptがその動きを受け取り、リアルタイムで画面の表示を変えることができるのです。

この「表示後に動けるかどうか」の違いこそが、ShopifyでJavaScriptが多用される大きな理由です。

例えば、こんなシーンでJSが重宝される

Shopifyのストアで、ユーザー体験を高めるためには「その場で変化するUI」が重要になります。そして、そうした“動きのある”仕組みは、JavaScriptが得意とする領域です。

たとえば、次のようなシーンでJavaScriptは重宝されています。

絞り込み検索や並び替え機能

再読み込みなしで「新着順」「価格の安い順」「人気順」などに商品一覧の並び替えができる仕組みは、JavaScriptの力によって実現しています。

カート内の動的な表示

商品をカートに入れたときに、「カートに追加しました!」と一瞬だけ表示されるメッセージや、カートアイコンの横に「(1)」のようにリアルタイムで数字が増える演出も、JavaScriptで制御されています。

在庫状況のリアルタイム表示

「残りわずか」などの表示を、ユーザーの操作に応じて動的に切り替える処理にもJavaScriptが使われます。特に、バリエーション(色・サイズなど)を選択した後に在庫表示が変わるような動きは、Liquidだけでは対応が難しい場面です。

このように、ユーザーの操作に応じて画面を“今この瞬間”に変化させる必要がある場面では、JavaScriptの存在が欠かせません。

JavaScriptの“壁”を一緒に越えていこう

このブログでは、Shopifyを学習する中で「JavaScriptが苦手」「構文がよくわからない」と感じている方に向けて、少しでもハードルを下げる記事をお届けしていきます。

主に、「Shopifyのこの部分では、こういうJavaScriptが使われているよ」という具体的なシーンをベースに、構文や関数の使い方をやさしく紹介していく予定です。

もちろん、これを読むだけで全てを理解し、自由自在にカスタマイズできるようになるわけではありません。ただ、「あ、こんなときにこの書き方するんだな」と、少しでも慣れ親しんでおくことで、JavaScriptという“モンスター”がぐっと身近な存在になるはずです。

かく言う私自身も、現在もJavaScriptに対して強い苦手意の持つ主。だからこそ、同じ目線で、できるだけシンプルに、そして実際のShopify開発に役立つ視点で解説していきたいと思っています。

「JavaScriptを学ぶ」というよりは、「Shopifyをもっと自由にカスタマイズするための稽古」として、ぜひ一緒に取り組んでいきましょう!

初めまして。運営者ホリと申します。

当ブログは「Shopifyを一緒に悩んで楽しむ仲間」に向けて情報を発信するブログです。

ここで扱うテーマは、構築やカスタマイズにとどまらず、SEOマーケティングやロジスティクスといった運営全般に広がります。

中でも最も重要視するのは、Shopifyを使った構築や運営に携わる中で「大掛かりな開発と投資に頼らなくても目的を達成できる工夫」。

確かな知識と経験を土台にしながら、日々の学びを記事にまとめて、同じように試行錯誤している方々とシェアしています。 日々の実践から得た知見を記事にまとめることで、Shopifyを使う仲間たちの小さなヒントや発想のきっかけになればうれしいです。

「ちょっと聞いてみたい」「これで大丈夫?」といった気軽な相談も大歓迎です。 Shopifyを通じて一緒に試行錯誤しながら、学び合える場として、このサイトを活用していただければ幸いです。

このブログと運営者について

お問い合わせ

BLOG More

SEO

1週間前

生成AI時代だから享受できるSEOのメリット4選

「SEOオワコン」「SEO死亡説」といった刺激的な言葉も目立つようになっています。..

SEO

3週間前

格安SEOの「なぜ?」外注の前に読んでおきたい、料金の差が生まれる理由

「高い=ぼったくり」「安い=怪しい」と単純に判断できるものではない‥..

Js

4週間前

【Shopify小技】ブログ記事内にコレクションカード(ショートコード)を設置する

記事自体のSEO効果も十分に期待できる施策になりますので、ぜひ活用してみてください。..

Js

1か月前

【Shopify小技】ブログ記事内に商品カード(ショートコード)を設置する

記事の途中で商品を紹介したい場面は多いのに、標準機能ではカード型で見栄えよく表示する仕組みがありません。..

Liquid

1か月前

【Shopifyの裏】フォーム(form)の仕組みについて

フォーム送信の裏側では Shopifyのエンドポイントが動いており、そこで行われる処理はブラックボックス..

Liquid

2か月前

【Shopify小技】あれ何で?DawnテーマでLine Item Propertiesが動作しない件

分割払いに関する入力情報を扱うためのもので、商品情報をカートへ送信する役割を持っていません。..

Js

2か月前

【第1回目】Shopify「cart.js」のトリセツ・まずざっくり全体像を掴もう!

① onChange() → ② updateQuantity() → ③ publish → ④ connectedCallback > onCartUpdate()という順番で動いています。..

Liquid

2か月前

【Shopify小技】折りたたみブロック(collapsible_tab)にアイコンを追加したい!

「少し見た目をユニークにしたい」「renderスニペットの動きを深く理解したい」..

Liquid

2か月前

【Shopify小技】タグで絞り込むコレクションページを実装!基本となるオブジェクト「current_tags」とは

Shopifyのコレクションページでは 複数タグの「AND」条件による絞り込みが自然に実現されており‥..

設定

2か月前

【Shopifyレポート】毎月の在庫と販売数を一目で確認したい!「商品別の毎日販売された在庫最」とは

おかげで、数字に超厳しい経理担当からもめちゃくちゃ褒められたほどです。..

Liquid

2か月前

【Shopify小技】パスワードをお忘れですか?を押しても遷移しない‥エラーのシンプルな解決方法

厳密にいえば、新しいページへ遷移しているわけではなく、同じページ内でJavaScriptとCSSを使い、二つのフォームを切り替えて見せているだけ..

Flow

3か月前

【Shopify小技】Cart attributesの内容は注文一覧で確認とれない‥その対策を考えてみた

残念ながら、注文一覧の「列」にCart attributesの値を直接取得・表示する機能が用意されていません。..

Js

3か月前

【Shopify小技】購入時ログイン必須の導線改善に役立つ「最近見た商品」一覧を作成

商品数が多かったり、購入までの導線が複雑なショップでは、ユーザーが途中で迷子になってしまうこともあります。..

設定

3か月前

Shopifyを使うなら検討してみたい発送代行システム「ロジレス」使い勝手と感想

「次回のレクチャーまでにこの動画を数本観ておいてくださいね」といった“宿題(?)”も出されます。..

Liquid

3か月前

【Shopify小技】PCとスマホで違うメニュー構成にする簡単な方法

「linklists.mobile-menu.links」ではなく「linklists['mobile-menu'].links」のようにブラケット記法で記述するのが安全..

Liquid

3か月前

【Shopify小技】メタフィールドで解決!商品ごとに手動でおすすめ一覧を作成

メタフィールドでは「.value」を使って直接オブジェクト配列を扱うのが正しい方法です。..

Liquid

3か月前

【Shopify小技】関連・おすすめ商品(recommendations)から特定の商品を手動で除外する

テーマエディタで選んだ商品(除外対象)のIDを配列にまとめ、その配列に含まれていない商品だけを「unless」を使って表示する..

設定

4か月前

【Shopify豆知識】テーマレイアウトをカスタマイズしたい?なら「grid-template」を知っておくべき

「スマホではロゴを左側に、PCではロゴを中央に」といった調整も、「grid-template」の設定次第で柔軟に実現できます。..

Liquid

4か月前

【Shopify小技】PC版に左のサイドバーを設置!まず「theme.liquid」の構造を知ろう

もし「type」を設定しなかったり、誤って設定したりしてしまうと、Shopifyはそのセクションをどの領域に表示すべきか判断できません。..

設定

4か月前

【Shopify小技】商品ページごとのFAQをメタオブジェクトで実装してみた

実際には「ピックアップ可能な店舗情報」や「割れやすい商品の配送注意点」など、商品ごとに異なる補足情報‥..

Liquid

5か月前

【Shopify Liquid】テーマで実際使用される「render」の引数と渡り値 その役割を解説

それぞれの変数の意味を押さえておけば、ある程度は読み解くことができると思います。..

アプリ

5か月前

【Shopifyアプリ】シンプル&レスポンシブ!直感的に使えるカレンダー「The Shop Calendar」でイベント・営業日を表示

The Shop Calendarは、カレンダー形式・一覧形式に加え、現在(2025年9月時点)β版としてアコーディオン形式にも対応しています。..

アプリ

5か月前

写真ギャラリーが複数作成できる!Shopify無料アプリ「GA Image Gallery」

ただし、「Advanced Setup」の方は動画を見ても最初はすんなり理解しづらいかもしれません。..

SEO

6か月前

【Shopify豆知識】だからSEOに強いのか!構造化データ(JSON-LD)について解説

しかし実際には、検索結果やGoogleショッピングにおいて、価格や在庫、バリエーション情報を正しく表示するための大事な役割を担っています。..

Liquid

6か月前

【Shopify豆知識】スキーマ設定(JSON)「t:」から始まる文字列とは‥実は変数パスではない?

Shopifyは「"t:"」以下のパスをたどって "label" の値(ここでは「クマさんのお顔」)を取得し、テーマエディタ上で表示します。..

Liquid

6か月前

【Shopify Liquid】スニペットファイルを呼び出す「render」引数と渡り値とは?

この仕組みによって、スニペットは渡されたデータに基づき、表示ロジックに沿って商品画像や商品名、価格などを表示できるようになります。..

制作アイディア

6か月前

Shopify構築をフリーランスへ代行依頼する手順(1~6)と選ぶポイント

私自身の体験としておすすめしたいのが「電話対応ができるフリーランス」を選ぶことです。..

Liquid

6か月前

【Shopify Liquid】オブジェクトの絞り込みに用いる「where」フィルタとは

たとえば、「販売元(vendor)」が「Nintendo」の商品だけを抽出したい場合は、以下のように書きます。..

制作アイディア

6か月前

Shopify構築をフリーランスへ依頼するメリットは費用だけではない!課題点も紹介

その「必死さ」や「ファイティングスピリット」は、柔軟かつ誠実な対応として依頼主にとって大きな安心材料となることも..

制作アイディア

6か月前

【リアルレポート】Shopify構築をフリーランスに依頼する際の相場と費用内訳

ECストアは今や単なる販売ツールではなく、実店舗と同じ、あるいはそれ以上に重要性と存在感を持つものとなっています。..