ループの途中で条件が満たされた時に、そのループを強制的に止めるための命令
-本文中

(最終更新 2024年10月29日)

【Liquid基礎】ループの強制終了に用いる {% break %} を理解するための最もシンプルなコード

Shopifyのプログラミング言語であるLiquidの制御構文である「break」をサンプルコードを交えて紹介したいと思います。

Shopifyのプログラミング言語であるLiquid。if文やfor文、case文などカスタマイズに不可欠な色々な制御構文があります。

本サイトでは以前、このような構文を理解するための用法やサンプルコードなどを紹介しました。

Shopify Liquid for文とif文「 繰り返し実行」or「1度だけ実行 」

Shopify Liquid 通知設置によく登場する「case」と「when」の使い方

今回は、ループの強制終了に用いる{% break %}についてシンプルなサンプルコードを交えて紹介したいと思います。

{% break %}の役割

{% break %}は、ループの途中で条件が満たされた時に、そのループを強制的に止めるための命令。ループが最後まで続かず、途中で終わらせたいときに使います。

たとえば、繰り返しをしている中で「これ以上処理を続ける必要がない」と判断した場合に、{% break %}を使ってループを終わらせます。

for文、if文とセットで使用される事が多い

{% break %}の主な役割が「ループの強制終了」なので、

・ループを作るfor文
・条件っを作るif文

とセットで使用される事が多いです。

いわば「三兄弟」のようなものです。

それぞれの役割をまとめると、

{% for %}{% endfor %}:ループを作成し、繰り返し処理を行う。

{% if %}{% endif %}:特定の条件が満たされたときにbreakを呼び出すきっかけを作る。

{% break %}: 途中でループを強制終了させる役割。

になります。

簡単なサンプルコード

では、サンプルコードを見ていきましょう。

<ul>
{% for number in (1..5) %}
<li>{{ number }}</li>
{% if number == 3 %}
{% break %}
{% endif %}
{% endfor %}
</ul>

①for文で、1~5まで変数「number」に代入し、順に処理を行う→表示

②if文で「number」が「3」になった場合、{% break %}を発動し、ループを終了させる。(4以降は処理されない)

この構文によって、今のようなHTMLが生成されます。

<ul>
<li>1</li>
<li>2</li>
<li>3</li>
</ul>

{% break %}の位置に注意

もし、以下のようなコードだと、どうなるのでしょうか。

<ul>
{% for number in (1..5) %}
{% if number == 3 %}
{% break %}
{% endif %}
<li>{{ number }}</li>
{% endfor %}
</ul>

結果は、

・1
・2

と、2までしか表示されません。

一つ上のコードが「1」「2」「3」まで表示した後、ブレイクがかかりましたが、今のコードは同じく「3」でブレイクがかかったものの、表示前にかかったため「3」は表示対象から外されております。

「3」だけを表示させたい

上記のコードは「1」処理(表示)後に「2」、そのあと「3」を処理したらブレーキ(break)がかかったのです。

もし「3」だけを表示させたい場合は、以下のコードになります。

<ul>
{% for number in (1..5) %}
{% if number == 3 %}
<li>{{ number }}</li>
{% break %}
{% endif %}
{% endfor %}
</ul>

この{% break %}ですが、商品が持つオプションやメタフィールドなどで最近目にする事が多くなり、基礎的な使い方を整理しておきたいと思い、記事を作成してみました。

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