無駄なループ処理が行われる前にスキップできるため、特に重い処理を伴う場合にはパフォーマンス改善..
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(最終更新 2024年11月07日)

【Liquid基礎】ループのスキップに用いる {% continue %} を理解するための最もシンプルなコード

Shopifyの開発言語Liquidのタグ解説。{% break %}と同様、イテレーション(iteration)タグとしてよく使われる{% continue %}について紹介いたします。

Shopifyのプログラミング言語であるLiquid。if文やfor文、case文などカスタマイズに不可欠な色々な制御構文があります。

本サイトでは以前、このような構文を理解するための用法やサンプルコードなどを紹介しました。

Shopify Liquid for文とif文「 繰り返し実行」or「1度だけ実行 」

Shopify Liquid 通知設置によく登場する「case」と「when」の使い方

先日は、{% break %} について、シンプルなサンプルコードを交えて紹介しました。

【Liquid基礎】ループの強制終了に用いる {% break %} を理解するための最もシンプルなコード

今回は、{% break %}と同様、イテレーション(iteration)タグとしてよく使われる{% continue %}について紹介いたします。

{% continue %}の役割

{% continue %}は、Liquidでループ内で使われるタグで、ループを途中でスキップして次のループの繰り返しに進むためのものです。

例えば、特定の条件に一致した場合にループの処理をスキップしたい場合に役立ちます。

for文、if文とセットで使用される事が多い

{% break %}と同様、

・ループを作るfor文
・条件っを作るif文

とセットで使用される事が多いです。

for文開始直後に登場する事が多い

{% continue %}は、スキップする条件を先に設定しておくという性質があるため、forループの開始直後に登場することが多いです。

また、無駄なループ処理が行われる前にスキップできるため、特に重い処理を伴う場合にはパフォーマンス改善にもつながると言われているようです。

簡単なサンプルコード

では、サンプルコードを見ていきましょう。

{% for product in collection.products %}
{% if product.tags contains 'exclude' %}
{% continue %}
{% endif %}

<div class="product">
<h2>{{ product.title }}</h2>
<p>{{ product.description }}</p>
</div>
{% endfor %}

①コレクションの商品を1つずつ取り出し、処理する。

②「exclude」とタグを持つ商品であれば、処理をスキップする。

③「exclude」とタグを持つ商品は、タイトル(title)や概要(description)を取得・表示

条件によって処理を行うか、行わないかを決めるのは、以下のコードと挙動が類似します。

{% for product in collection.products %}
{% if product.tags contains 'exclude' %}
<!-- 何もしない -->
{% else %}
<div class="product">
<h2>{{ product.title }}</h2>
<p>{{ product.description }}</p>
</div>
{% endif %}
{% endfor %}

{% continue %}は、最初から処理不要の条件を付けているので、無駄な処理が発生しないというメリットがあります。

そのため、大規模なデータ(商品の数が多いなど)の場合は、{% continue %}を使ったコードの方が効率的と言われています。

{% break %}の順番に注意

例えば、以下のようなコードだと、

{% for product in collection.products %}

<div class="product">
<h2>{{ product.title }}</h2>
<p>{{ product.description }}</p>
</div>

{% if product.tags contains 'exclude' %}
{% continue %}
{% endif %}

望んでいた{% continue %}の処理結果が得られませんので、ご注意ください。

上述しましたが、{% continue %}はループ開始直後に使用される事が多いので、処理後になると、スキップするはずの商品(ここのコードでは)が表示されてしまうのです。

以上、{% continue %}の役割とサンプルコードでした。

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