「次回のレクチャーまでにこの動画を数本観ておいてくださいね」といった“宿題(?)”も出されます。
-本文中

(最終更新 2025年11月07日)

Shopifyを使うなら検討してみたい発送代行システム「ロジレス」使い勝手と感想

複数のファンクラブをShopifyで運営する中で導入した発送代行システム「ロジレス(LOGILESS)」。実際に使って感じたメリット・デメリットを率直にまとめました。倉庫連携の自動化で業務効率が向上し、人的負担を軽減できる実用的なEC運営ツールです。

複数のアイドルファンクラブをShopifyで運用していると、いつも悩まされるのが人的リソースの不足です。

特にコンサートやイベントのシーズンが近づくと、会員対応やグッズ販売、チケット関連の作業が一気に重なり、ファンクラブ運営チームはほぼパンク状態になってしまいます。

とはいえ、物販をおろそかにするわけにもいきません。そんな中で導入を決めたのが、発送代行システム「ロジレス(LOGILESS)」でした。

ロジレスは自社で倉庫や配送業務を行う会社ではなく、あくまでシステムを提供するサービス。現在は、姉妹会社が運営する物流倉庫に商品を保管し、ファンクラブサイトと倉庫をロジレスで連携させることで、受注から発送までの流れをスムーズに自動化できるようになりました。

ロジレス(LOGILESS)とは

ロジレス(LOGILESS)は、ECサイトと倉庫をつなぐ発送管理システムです。

画像:https://apps.shopify.com/logiless-app スクリーンショット

公式ページによると「ECサイトの一元管理・物流業務効率化に欠かせない受注管理システム(OMS)と、倉庫管理システム(WMS)の一体型システム」と紹介されています。

少し難しそうに聞こえますが、要するに、ECサイトが注文データを手動で渡さなくても、倉庫側が自動で注文内容を確認し、発送まで進めてくれる仕組みを実現してくれるツールです。

「え?ストアの管理アカウントを倉庫に渡すの?」と思うかもしれませんが、そうではありません。ロジレスが提供する公式アプリを自社のShopifyストアにインストールするだけで、注文情報や在庫数、顧客データを安全に連携できます。Shopifyの管理画面からも状況が確認できるため、特別な知識がなくてもスムーズに運用を始められるのが特徴です。

ロジレス利用のフロー

では、実際のフローを簡単に紹介します。

Shopifyで注文が入ると、そのデータがロジレスを経由して倉庫側のシステムへと自動連携されます。多少のタイムラグはありますが、体感としてはほぼリアルタイムで反映される印象です。

倉庫スタッフはロジレス上で注文情報を確認し、すぐに出荷準備を開始。梱包・発送が完了すると、出荷情報がロジレス経由でShopifyに自動送信され、購入者にも通常どおり発送通知メールが届きます。

この「出荷通知までをAPI経由で自動送信してくれる」という部分が、実際に使ってみて本当に助かる点です。倉庫からの報告を待って手動で更新する必要がなくなり、運営側の確認作業が大幅に減りました。

ロジレスを使って感じたメリット

ロジレスの魅力は、とにかく多機能であることです。正直、すべてを使いこなすのは難しいほど機能が豊富ですが、その分、現場の課題に細かく対応してくれます。

ひとつの契約で複数のShopifyストアを登録できるのはもちろん、Amazonなどモール型ECの連携にも対応。さらに、在庫情報も自動で同期されるため、どのストアでも正確な在庫数を維持できます。

また、教育体制やサポートが非常に丁寧で、導入初期の設定から運用まで安心して進められました。

特に助かっているのが、顧客の住所入力ミスや特記事項を検知して自動で通知してくれる機能です。エラーがある注文は出荷保留となり、事前に確認できるため、発送ミスを未然に防げるのも大きな安心ポイントです。

こんなデメリットも

唯一感じたデメリットを挙げるなら、「学習にやや時間がかかること」です。

機能が非常に多いため、導入初期にはリモートでのレクチャーが週1回ほどあり、全体を理解するまでに1か月ほどかかりました。

しかも、「次回のレクチャーまでにこの動画を数本観ておいてくださいね」といった“宿題(?)”も出されます。

正直、業務中に居眠りしながら動画を観ていた記憶もありますが(笑)、今振り返ればそのおかげでシステムの仕組みをしっかり理解できました。言い換えれば、それだけ丁寧に教育してくれるということでもあります。

実際、運用が軌道に乗ってしまえば難しい部分はほとんどなく、デメリットらしいデメリットはこの一点くらいです。

***

今後は、個人や小規模ブランドによるEC展開、さらにはリアル店舗がオンライン販売を始めるケースもますます増えていくと思います。その中で、「保管」と「発送」の業務は依然として大きなハードルです。人手不足のなかで効率化を求めるなら、ロジレスのようなシステムを導入することで、その負担を大きく軽減できると感じています。

また、海外ブランドの日本市場参入も今後確実に増えていくでしょう。日本国内で保管・発送を行える体制を整えることは、顧客満足度を高めるうえでも非常に重要です。

ロジレスはその“橋渡し”となる存在として、これからのEC業界でさらに需要が高まっていくのではないかと思います。

初めまして。運営者ホリと申します。

当ブログは「Shopifyを一緒に悩んで楽しむ仲間」に向けて情報を発信するブログです。

ここで扱うテーマは、構築やカスタマイズにとどまらず、SEOマーケティングやロジスティクスといった運営全般に広がります。

中でも最も重要視するのは、Shopifyを使った構築や運営に携わる中で「大掛かりな開発と投資に頼らなくても目的を達成できる工夫」。

確かな知識と経験を土台にしながら、日々の学びを記事にまとめて、同じように試行錯誤している方々とシェアしています。 日々の実践から得た知見を記事にまとめることで、Shopifyを使う仲間たちの小さなヒントや発想のきっかけになればうれしいです。

「ちょっと聞いてみたい」「これで大丈夫?」といった気軽な相談も大歓迎です。 Shopifyを通じて一緒に試行錯誤しながら、学び合える場として、このサイトを活用していただければ幸いです。

このブログと運営者について

お問い合わせ

BLOG More

SEO

1週間前

生成AI時代だから享受できるSEOのメリット4選

「SEOオワコン」「SEO死亡説」といった刺激的な言葉も目立つようになっています。..

SEO

3週間前

格安SEOの「なぜ?」外注の前に読んでおきたい、料金の差が生まれる理由

「高い=ぼったくり」「安い=怪しい」と単純に判断できるものではない‥..

Js

1か月前

【Shopify小技】ブログ記事内にコレクションカード(ショートコード)を設置する

記事自体のSEO効果も十分に期待できる施策になりますので、ぜひ活用してみてください。..

Js

1か月前

【Shopify小技】ブログ記事内に商品カード(ショートコード)を設置する

記事の途中で商品を紹介したい場面は多いのに、標準機能ではカード型で見栄えよく表示する仕組みがありません。..

Liquid

1か月前

【Shopifyの裏】フォーム(form)の仕組みについて

フォーム送信の裏側では Shopifyのエンドポイントが動いており、そこで行われる処理はブラックボックス..

Liquid

2か月前

【Shopify小技】あれ何で?DawnテーマでLine Item Propertiesが動作しない件

分割払いに関する入力情報を扱うためのもので、商品情報をカートへ送信する役割を持っていません。..

Js

2か月前

【第1回目】Shopify「cart.js」のトリセツ・まずざっくり全体像を掴もう!

① onChange() → ② updateQuantity() → ③ publish → ④ connectedCallback > onCartUpdate()という順番で動いています。..

Liquid

2か月前

【Shopify小技】折りたたみブロック(collapsible_tab)にアイコンを追加したい!

「少し見た目をユニークにしたい」「renderスニペットの動きを深く理解したい」..

Liquid

2か月前

【Shopify小技】タグで絞り込むコレクションページを実装!基本となるオブジェクト「current_tags」とは

Shopifyのコレクションページでは 複数タグの「AND」条件による絞り込みが自然に実現されており‥..

設定

2か月前

【Shopifyレポート】毎月の在庫と販売数を一目で確認したい!「商品別の毎日販売された在庫最」とは

おかげで、数字に超厳しい経理担当からもめちゃくちゃ褒められたほどです。..

Liquid

2か月前

【Shopify小技】パスワードをお忘れですか?を押しても遷移しない‥エラーのシンプルな解決方法

厳密にいえば、新しいページへ遷移しているわけではなく、同じページ内でJavaScriptとCSSを使い、二つのフォームを切り替えて見せているだけ..

Flow

3か月前

【Shopify小技】Cart attributesの内容は注文一覧で確認とれない‥その対策を考えてみた

残念ながら、注文一覧の「列」にCart attributesの値を直接取得・表示する機能が用意されていません。..

Js

3か月前

【Shopify小技】購入時ログイン必須の導線改善に役立つ「最近見た商品」一覧を作成

商品数が多かったり、購入までの導線が複雑なショップでは、ユーザーが途中で迷子になってしまうこともあります。..

Liquid

3か月前

【Shopify小技】PCとスマホで違うメニュー構成にする簡単な方法

「linklists.mobile-menu.links」ではなく「linklists['mobile-menu'].links」のようにブラケット記法で記述するのが安全..

Liquid

3か月前

【Shopify小技】メタフィールドで解決!商品ごとに手動でおすすめ一覧を作成

メタフィールドでは「.value」を使って直接オブジェクト配列を扱うのが正しい方法です。..

Liquid

3か月前

【Shopify小技】関連・おすすめ商品(recommendations)から特定の商品を手動で除外する

テーマエディタで選んだ商品(除外対象)のIDを配列にまとめ、その配列に含まれていない商品だけを「unless」を使って表示する..

設定

4か月前

【Shopify豆知識】テーマレイアウトをカスタマイズしたい?なら「grid-template」を知っておくべき

「スマホではロゴを左側に、PCではロゴを中央に」といった調整も、「grid-template」の設定次第で柔軟に実現できます。..

Liquid

4か月前

【Shopify小技】PC版に左のサイドバーを設置!まず「theme.liquid」の構造を知ろう

もし「type」を設定しなかったり、誤って設定したりしてしまうと、Shopifyはそのセクションをどの領域に表示すべきか判断できません。..

設定

4か月前

【Shopify小技】商品ページごとのFAQをメタオブジェクトで実装してみた

実際には「ピックアップ可能な店舗情報」や「割れやすい商品の配送注意点」など、商品ごとに異なる補足情報‥..

Liquid

5か月前

【Shopify Liquid】テーマで実際使用される「render」の引数と渡り値 その役割を解説

それぞれの変数の意味を押さえておけば、ある程度は読み解くことができると思います。..

アプリ

5か月前

【Shopifyアプリ】シンプル&レスポンシブ!直感的に使えるカレンダー「The Shop Calendar」でイベント・営業日を表示

The Shop Calendarは、カレンダー形式・一覧形式に加え、現在(2025年9月時点)β版としてアコーディオン形式にも対応しています。..

アプリ

5か月前

写真ギャラリーが複数作成できる!Shopify無料アプリ「GA Image Gallery」

ただし、「Advanced Setup」の方は動画を見ても最初はすんなり理解しづらいかもしれません。..

SEO

6か月前

【Shopify豆知識】だからSEOに強いのか!構造化データ(JSON-LD)について解説

しかし実際には、検索結果やGoogleショッピングにおいて、価格や在庫、バリエーション情報を正しく表示するための大事な役割を担っています。..

Liquid

6か月前

【Shopify豆知識】スキーマ設定(JSON)「t:」から始まる文字列とは‥実は変数パスではない?

Shopifyは「"t:"」以下のパスをたどって "label" の値(ここでは「クマさんのお顔」)を取得し、テーマエディタ上で表示します。..

Liquid

6か月前

【Shopify Liquid】スニペットファイルを呼び出す「render」引数と渡り値とは?

この仕組みによって、スニペットは渡されたデータに基づき、表示ロジックに沿って商品画像や商品名、価格などを表示できるようになります。..

制作アイディア

6か月前

Shopify構築をフリーランスへ代行依頼する手順(1~6)と選ぶポイント

私自身の体験としておすすめしたいのが「電話対応ができるフリーランス」を選ぶことです。..

Liquid

6か月前

【Shopify Liquid】オブジェクトの絞り込みに用いる「where」フィルタとは

たとえば、「販売元(vendor)」が「Nintendo」の商品だけを抽出したい場合は、以下のように書きます。..

制作アイディア

6か月前

Shopify構築をフリーランスへ依頼するメリットは費用だけではない!課題点も紹介

その「必死さ」や「ファイティングスピリット」は、柔軟かつ誠実な対応として依頼主にとって大きな安心材料となることも..

制作アイディア

6か月前

【リアルレポート】Shopify構築をフリーランスに依頼する際の相場と費用内訳

ECストアは今や単なる販売ツールではなく、実店舗と同じ、あるいはそれ以上に重要性と存在感を持つものとなっています。..

Js

7か月前

Shopifyにおける「カート追加」の仕組みを理解する!form送信 vs fetch API活用

fetch APIに用いられる「/cart/add.js」は、form送信の「/cart/add」と同様、「仮想的なエンドポイント」になります。..