Shopify Flowを活用して、スケジュール(日時予定)→顧客データ取得→アクション実行のワークフロー作成手順を紹介したいと思います。
「パレートの法則」という言葉をご存じでしょうか。
イタリアの経済学者ヴィルフレッド・パレートが提唱した法則で「8:2の法則」とも呼ばれます。
「ビジネスにおける売り上げの8割は、2割の顧客から生まれる」「ビジネスにおける8割の成果は、2割の有能な社員が作る」といった、1度はお聞きになった事のある法則ではないでしょうか。
ECビジネスにおいても、このパレートの法則に基づき、客単価の高いリピーターを増やす戦略が練られております。
Shopifyは、リピーター戦略に活用できる様々なツールとヒントを提供しており、顧客ロイヤルティを高めるための多様なアプローチが可能です。
今回は、Shopify Flowを活用して「特別な日にロイヤリティの高い顧客にクーポン番号を送る」ワークフローを考察してみたいと思います。
こんなイメージ
ワークフローは、以下のようなイメージで組みたいと思います。
①卒業シーズンを目前にする2月最後の土曜日に卒業祝いのプレゼントとして人気の商品のクーポン番号を送る
②クーポンを送付する対象は、今までの注文合計上位100名の顧客に絞る
ワクフロー全体は以下の図のようになります。
トリガー:Schedule
では、ワークフローの第一関門「トリガー設定」から。
トリガーの種類は「Schedule(日時予定)」になります。
図のように、ワークフローが走る日時(2025年2月22日-12:00PM)を設定します。
アクション:データ取得
ワークフローが走る日時を設定しておいた後は「何を対象に?」を決め、対象となるデータを取得する必要があります。
今回は「今までの注文合計上位100名の顧客に絞る」が対象なので、
・顧客データ
・合計額(Total spent)が上位(昇順)100人
と絞り込んでデータを取得をします。
Shopify Flowにおけるデータ取得の特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事をご一読ください。
【Shopify Flow】ちょっと気になる「Get product data」「Get customer data」データの絞り込みについて
アクション:For each loop
データを取得後は、各データに対して(For each loop)アクションを実行する必要があります。
「For each loop」とは直訳すると「ループごと」という意味ですが、個々データに対するアクション実行の事前準備だと思っていいと思います。
アクション:Send Marketing Email
最後のアクションであり、今回のワークフローの目的である、クーポン番号が記されたメールを送信します。
※クーポン発行およびマーケティングメール設定に関する説明は割愛いたします。
いかがでしょうか。4ステップのシンプルなワークフローですが、活用ヒントが多いと思いますので、ぜひ試してみてください。