Shopify Flowのワークフロー実行対象となった会員のIDをリスト化し、スタッフに内部メール(Internal Mail)を送信するフローについてご紹介します。
Shopifyで構築したECストアの業務効率化に役立つ自動ワークフローアプリ「Shopify Flow」。様々なワークフローを組むことができますが、会員制サイトを運営していると、スケジュール(予定時刻)をトリガーとするワークフローが特に役立ちます。
以前の記事(特別な日にロイヤリティの高い顧客にクーポン番号メールを送る)では、特定の日時に特定のアクションを実行するワークフローについてご紹介しましたが、今回は、ワークフローの実行対象となった会員のIDをリスト化し、スタッフに内部メール(Internal Mail)を送信するフローについてご紹介します。
こんな感じ
①特定の日付に、ロイヤリティの高い会員にクーポン番号をメールする
②対象となった顧客のIDリストを内部メールでスタッフに送信
①の場合、特別な日にロイヤリティの高い顧客にクーポン番号メールを送るで紹介しているので、ぜひご一読ください。
本記事では、②のフローについて紹介します。
正確にいうと「実行後」ではない
実はこのフロー、正確にいうと「実行後」ではなく、ほぼ同時進行になります。
それゆえ、実行フロー(ここでは、クーポン番号を送信)を間違って設定してしまうと、実行されなかったにもかかわらず、完了メールが届くかもしれないのでご注意ください。
実行完了の知らせというより、実行対象となる顧客情報の知らせになります。
「実行後はできないのか?」と思う方もいると思います。もちろんできなくもないです。
ちょっとややこしいですが、今回のように「スケジュール」トリガー → 任意のタグを持つ個々のユーザーにメールを送信するというワークフローの場合、「For each loop (iterate)」→ 「これを項目ごとに実行する」というフローが一般的で、項目ごとのアクション実行後は、次のアクションの実行ができなくなります。(フロー展開が途絶える)
そのため、アクション実行後の内部メールではなく、予め実行対象となる顧客情報を取得し、実行完了の結果と関係なく、スタッフへ送信するのです。
ワークフローの概要
現在運営中のファンクラブサイトのレギュレーションになりますが、会員が退会を希望すると、
①退会フォームを送信すると「退会希望」というタグが付けれられる
②「退会希望」が付いている会員は、毎月1日0時に一気に自動退会作業を開始(会員タグの削除など)
というワークフローを使用しています。
自動退会作業が終了すると、その対象になった会員のIDがリスト化され、スタッフへメールで届けられる‥これが、今回紹介するワークフローの概要であり、ゴールになります。
まず、全体のフローは以下の図のようになります。
この中で、以下のように赤線で囲った「Send internal email」が「対象者リスト」を送信するアクションになります。
ワークフローの設定
実行予約のトリガーである「Schedule」から、会員などの個々のデータを取得するアクション「Get customet data」、項目ごとに実行する「item in getCustomerData」に関しては、以下の記事で解説しておりますので、チェックしてみてください。
【Shopify Flow】特別な日にロイヤリティの高い顧客にクーポン番号メールを送る
ここでは、
・スタッフに内部メールを送る
・内部メールで送るデータ(変数)をliquidを用いて指定
する方法について紹介します。
こちらの図のように、
①送信先メールアドレスを入力
②メールの件名を入力
③送信するデータを指定
だけの至ってシンプルな作成になります。
③のデータの値は、Liquidのコードが入っておりますが、直接記入する必要はなく「変数を追加」→「getCsutomerData」→「id」と指定すると、自動でLiquidコードが反映されます。
「id」の代わりに「email(メールアドレス)」「amountSpent(買い物総額)」なども取得し、リストを送信する事ができます。
いかがでしょうか。もちろん、管理画面の顧客管理で絞り込みで確認取れるデータなので、ワークフローの作成に関しては有用とは言えませんが、Shopify Flowを活用するヒントになるかな思い、共有いたしました。最後まで読んでいただきありがとうございました。