チケットの整理番号の場合、値が1つだけの場合もあれば、複数ある場合もある。
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(最終更新 2024年08月15日)

【Liquid小技】メタフィールドの複数値を改行して表示させたい!(+リスト表示)

メタフィールドとは、顧客や商品、注文にさまざまなデータを格納・取得・表示ができる便利なツール。今回は値が複数ある場合、改行&リストタグで表示させる方法について解説します。

Shopifyでのストア運営において本当に便利だと思う機能の1つがメタフィールドです。

メタフィールド(Meta Field)とは、顧客や商品、注文にさまざまなデータを格納・取得・表示ができる本当に便利なツールです。

個人的には、運営中の会員限定サイトで顧客管理ページの「会員番号」や「会員入会年月日」、「会員有効期限」などをメタフィールドで実装・管理しています。

また、別のストア(チケット販売サイト)では、注文管理ページでチケットの整理番号(入場番号)などを入力して、顧客がアカウントページ(マイページ)で自分の整理番号を確認できるようにカスタマイズしています。

整理番号の場合、値が1つだけの場合もあれば、複数ある場合もある(たとえば、チケットを2枚以上購入)。

そこで複数のメタフィールドの値が設定可能な「値のリスト」で実装したものの、なんかその表示が気に食わない..

今回は、ちょっとした小技として、複数値を改行してきれいに表示させる方法について。

メタフィールドの「値のリスト」とは

メタフィールドに入力できる値が1つで十分な場合もあれば、複数必要な場合もある..

例えば、製品の関連商品・部品のリストだったり、原材料リストなどは、複数の項目が必要なので「値のリスト」を使用すると簡単に実装ができます。

メタフィールドを作成するときに「1つの値」を選択せず「値のリスト」を選択すると、(下の絵のように)顧客や注文、商品ページなどで複数の値が入力できるようになります。

※各フィールドに入っている「黄色」「赤色」「黒色」は任意で入力したものです。

これで複数の値がデータに格納されます。

以下は、メタフィールドに入力した複数の値を取得して表示するためのLiquidコードです。

{{ order.metafields.custom.color }}

※このサンプルコードは、注文(order)のメタフィールドです。

上記のコードを入力すると、以下の配列が表示されます。

[“黄色”,”赤色”,”黒色”]

これもこれでいいですが、もし顧客の注文詳細などでこのままだと少し見栄えがよくない..やはり記号を除き、きれいに改行された状態で表示させたい・・と思っちゃいますね。

改行するコード

では、さっそく改行された状態で表示させるコードを紹介します。

{%- assign color_values = order.metafields.custom.color | split: '","' -%}
{% for value in color_values %}
{{ value | replace: '["', '' | replace: '"]', '' }}
{% unless forloop.last %}<br>{% endunless %}
{% endfor %}

では、1つずつ解説します。

①まず、assignを使って、メタフィールドの値order.metafields.custom.seribanseriban_valuesに代入します。後ろのsplitは「”,”」を除くようにというフィルタリング機能を持っており、このままですと「[“黄色赤色黒色”]」と表示されます。

②「for文」を使って、メタフィールドの値を1つずつ取り出して「value」という変数に代入します。

{{ value | replace: '["', '' | replace: '"]', '' }}で、変数「value」に代入されたそれぞれの値が表示されます。「replace」を使って「[“」と「”]」が空欄に代替(replace)され、「黄色赤色黒色」と表示されます。

{% unless forloop.last %}<br>{% endunless %}は、「unless」を用いてShopifyの変数である「forloop.last」を条件分岐します。条件は「ループの最後でなければ」となり、改行の
タグの表示を実行。もし、ループの最後であれば、
は表示されません。

{% endfor %}でループ終了。

これで、

黄色
赤色
黒色

と表示されます。

リストタグで表示させたい

では、

・黄色
・赤色
・黒色

のように、リストタグで表示させたい場合は? 以下のコードで実装できます。

{%- assign color_values = order.metafields.custom.color | split: '","' -%}
<ul>
{% for value in color_values %}
<li>{{ value | replace: '["', '' | replace: '"]', '' }}番</li>
{% endfor %}
</ul>

以上です。利用シーンは多くないかもしれませんが、メタフィールドの値の表示において「split」や「replace」などの応用にヒントになると思います。

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