section.settingsのIDを入れる事で、カスタマイス画面の設定を取得し、表示させるなどの事ができるのです。
-本文中

(最終更新 2024年09月20日)

Shopify 自作で「ブログ記事一覧」を作る!HTMLとLiquidの書き方を解説

Shopifyで自作ブログ一覧を作る方法。前編のスキーマ設定に続き、Liquidの設定について解説します。

前の記事Shopify 自作で「ブログ記事一覧」を作る!カスタマイズ画面で簡単に指定できるスキーマ設定の後編になります。

この記事では、スキーマ設定によってカスタマイズ画面で入力・指定したものを表示させるためのHTMLとLiquidの書き方についてご紹介します。

「ブログ記事一覧」HTMLとLiquidサンプルコード

{%- assign blog = blogs[section.settings.news_list] -%}

<div id="section-news-list >
<div class="container">
<div class="news-list-heading">
<h2>{{ section.settings.title | escape }}</h2>
</div>
<ul class="news-list">
{% assign current_article_id = article.id %}
{% for article in blog.articles limit: section.settings.post_limit %}
{% if article.id != current_article_id %}
<li class="news-list-item">
<a href="{{ article.url }}">
<div class="news-list-info">
{% if section.settings.news_list_date %}
<span class="news-list-date">{{ article.published_at | date: "%Y ⁄ %m ⁄ %d" }}</span>
{% endif %}
{% if section.settings.news_list_category %}
<span class="news-list-category">{{ article.tags }}</span>
{% endif %}
</div>
<div class="news-list-title">{{ article.title }}</div>
</a>
</li>
{% endif %}
{% endfor %}
</ul>
<p class="viewall"><a href="{{ blog.url }}" >VIEW ALL</a></p>
</div><!--container-END-->
</div><!--section-news-list-END-->

では、1つずつ解説してまいります。

{%- assign blog = blogs[section.settings.news_list] -%}

まず「blog」という変数を定義します。「blogs」はLiqudオブジェクトで、後ろの[section.settings.news_list]は、ブログ選択のスキーマID。

section.settingsのIDを入れる事で、カスタマイス画面の設定を取得し、表示させるなどの事ができるのです。

ちなみにカスタマイズ画面は以下のような感じ。

ここでは「blog」という変数に、カスタマイズ画面で洗濯したブログを代入します。これは、for文などで、指定されたセクションのブログ記事を操作するための準備作業になります。

※divタグは、レイアウトやデザインのために設定しているので、解説は割愛いたします。

次は<h2>{{ section.settings.title | escape }}</h2>。これは、ブログの記事一覧の見出しになります。

読み出し用のスキーマIDは「title」。カスタマイズ画面でテキストを入力すると、それを取得し、h2タグで表示させるのです。

ちなみにカスタマイズ画面は以下の絵のような感じ。

| escapeは、Liquidで文字列をHTMLエスケープするために使われます。HTMLエスケープは、特定の文字(たとえば < や >, & など)がHTMLタグとして解釈されないように施す処理です。

次は{% assign current_article_id = article.id %}。これは「現在表示中の記事のID」を記事一覧のループから除外するためです。

続く{% for article… %}の下にある{% if article.id != current_article_id %}で条件分岐をし、現在表示中の記事を除外処理します。

for文でループ開始

次はいよいと「for文」を使ってループ開始!

{% for article in blog.articles limit: section.settings.post_limit %}は、{%- assign blog = blogs[section.settings.news_list] -%}で指定したブログに属している記事を「article」という変数に代入しながら、リンクのURLやサムネイル、タイトルを表示させる役割を果たします。

ここでは、下に続く、

<a href="{{ article.url }}" → リンクのURL
{{ article.title }} → タイトル

の2つが表示されます。

article.urlarticle.titleは「オブジェクト.プロパティ」です。

ここでは、詳しい説明を割愛しますが、気になる方は以下のページ(外部サイト)をご確認ください。

動的な情報を出力できるオブジェクトとプロパティについて

次に気になる構文は、{% for article in blog.articles limit: section.settings.post_limit %}の「limit: section.settings.post_limit」。これは、記事の表示数を制限(limit)するオプションです。

「:」は、オプションと値を区切る記号で、section.settings.post_limitは、予め設定しておいた「記事数指定」のスキーマIDです。カスタマイズ画面で指定した「記事数」どおり記事が表示されます。

次は、公開日とタグの表示。

{% if section.settings.news_list_date %}
<span class="news-list-date">{{ article.published_at | date: "%Y ⁄ %m ⁄ %d" }}</span>
{% endif %}

{% if section.settings.news_list_category %}
<span class="news-list-category">{{ article.tags }}</span>
{% endif %}

こちらは、「if文」で条件分岐をし、スキーマ設定の値が真(チェックボクッスにチェックが入っている)であれば、パブリッシュ(publish)された日にちや、タグ(tags)を表示させています。

以上で、ブログの記事一覧が、セクション追加によって表示されます。

サムネイルの表示

ここではサムネイルを表示については触れておりませんが、一応追記しておきます。

{% if article.image %}
<div class="news-list-thumbnail">
<img src="{{ article.image.src | img_url: 'large' }}" alt="{{ article.title | escape }}">
</div>
{% endif %}

このコードを挿入すれば、記事のサムネイルが表示されます。

一部のブログで、サムネイル変数を{{ article.image | escape }}と紹介されていますが、表示エラーになるので、ご注意ください。

スライドショーにしたい

作成した一覧をより見栄えよくスライドショーにしたいと思う方も以下の記事をご一読ください。

【Shopify小技】スライドショーjQueryプラグイン「slick」を実装したい

以上、Shopifyで自作「ブログ記事一覧」を作るHTMLとLiquidの書き方でした。

Shopify小技のフリーマーケット

Shopifyを運営する中で、「こんなことできないのか?」という疑問は尽きません。特に初心者にとっては、難しく感じるけれども、実はすぐに活用できる小技がたくさんあります。
当サイトでは、実際に試してみて有効だったShopifyの小技を、誰でも簡単に再利用できるよう提供しています。

少し高度なLiquidのテクニックやアプリを使わずに実装できる機能、そしてカスタマイズのヒントになるアイデアなど、さまざまな情報をご用意しています。

現在、出品者は私1人ですが、 これからさらに充実させていく予定です!もしもShopifyでの設定やカスタマイズで悩んでいる方がいれば、お気軽にお問い合わせください。

もっと知りたい

このブログと運営者について

BLOG More

SEO

1日前

Google、AIモードの導入を発表!収益減少が懸念される中、最も有力なマネタイズとは

このホテル、評価高いし、割引ついてるよ。数ステップで簡単に予約できるけど、今やる?..

SEO

1日前

AI時代のSEOはオワコン?その真実と「違います」と言える4つの理由

たとえば「近くのコンビニを教えて」といったシンプルな質問に、毎回AIが複雑な推論や自然言語生成をしていたら、とんでもないコストになります。..

設定

6日前

【Shopify豆知識】ヘッドレス(Headless)ってなに?

少し不気味で怪談を連想させるような響きですが、実際にはShopifyのメリットとして注目されている仕組みのひとつです。..

Liquid

2週間前

【Shopify小技】商品の「カートに追加」の仕組みをシンプルに解説(サンプルコード))

この仕組みにはLiquidだけでなく、JavaScriptやAjax、さらにはサーバー側で動くRubyなど、複数の技術が関わっている..

Liquid

2週間前

カートのノーティフィケーションやドロワーで1注文での同時購入を防ぐ方法は可能?

ノーティフィケーション(画面上部に一瞬表示される通知型カート)については、やや難易度が高めです。..

Liquid

3週間前

【Shopify Liquid】カート内で1つの注文に同時購入を防ぐシンプルな方法

ここで使われているのが、Liquidでよく用いられる「フラグ(真偽)」という考え方です。..

STORY

3週間前

なぜ鳥の巣はあんなに頑丈なのか?成功における「うまくいかない瞬間」の重要性

鳥の巣の初期段階のように、私たちの挑戦も、最初は失敗と不安定の連続です。..

Liquid

3週間前

【Shopify Liquid】商品ページの「オプション」を色か画像にしたい

そもそもShopifyの商品オプションに画像や色を登録できるのか?..

STORY

4週間前

現代言語哲学の巨人が教えてくれた「失敗する人の口癖」とは

あの時もし、あの会社に転職していたら・・..

アプリ

4週間前

【Shopifyアプリ】商品ページから簡単に見積もりを送信!履歴から下書き注文作成も可能

旅行会社、工事や建築、リフォーム業、OEM制作、ノベルティ制作、レンタル業なども十分対応できる‥..

STORY

4週間前

40代・50代にとって新たな挑戦が「苦痛」である理由・・私が救われたニーチェの言葉

苦しみがあるからこそ、深みが生まれる。..

SEO

1か月前

【ローカルSEO】AI時代「ラーメン屋」で検索上位のためのコツ&対策キーワード

ラーメンとチャーハンの欲張りセット、絶賛販売中!新宿駅から徒歩3分..

STORY

1か月前

中卒のシングルマザーが小惑星を発見!? スタンダードを破る成功者たち「ダークホース」

彼女は15歳で高校を中退し、高卒認定試験にも不合格。いわゆる「成功のレール」からは大きく外れた人生を歩んでいました。..

STORY

1か月前

新たな挑戦をするほどタバコや酒、スマホの依存が強くなる理由「悪循環の消防士たち」とは

この消防士たち、なんと「中毒」や「依存」という形で、僕たちを無理やり落ち着かせようとする。..

Liquid

1か月前

【Shopify Liquid】商品ページ「バリエーションの在庫ステータス」その仕組みについて

ブロックを複数箇所に設置しても、動的操作ができるのは1箇所のみという制限があります。..

設定

2か月前

【備忘録】Shopify通知・メルマガ 外部ドメインのメールアドレス認証 (CNAME、DMARC)

自分の備忘録として認証方法の具体的な手順を紹介したいと思います。..

STORY

2か月前

収入だけじゃないよ!40代男性「IT関連」副業のメリット5選と個人的な感想

40代男性にとってこのスキルアップは、単なる知識の習得以上の意味を持つことが多いのではないでしょうか。..

Liquid

2か月前

【Shopify Liquid】店舗受取を希望する購入者への「注文通知メール」をカスタマイズ

「注文通知メール」にコピペすればOKなのでは?と思われがちですが、なぜか店舗情報が上手く表示されません。..

設定

2か月前

Shopify「店舗受取」運用に必要な基本的なフローと操作まとめ

アパレルや雑貨など「実物を見てから購入したい」お客様に対しても、あらかじめ在庫を確保しておくことで、店舗でのスムーズな購買体験を提供できます。..

設定

2か月前

【Shopify小技】飲食店でのテイクアウトに応用可能!「店舗受取専用」商品を作成する方法

「どこで店舗受取専用の商品を作成すればいいの?」と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?..

Liquid

2か月前

【Shopify Liquid】恥ずかしいけど「CONTAINS」2つの使い方に今日気づいた‥

何の疑問も持っていなかった私、ちょっぴり衝撃でした。..

Liquid

2か月前

【Shopify Liquid】毎月「7」のつく日だけ!限定セールを自動表示する方法

Liquidにおける日にちの自動計算の仕組みはもちろん、for文やif文、フラグの概念も理解しやすくなるはずです。..

アプリ

2か月前

【Shopifyアプリ】注文に「任意の連番」をつける事もできる!「SeriaLogic」の使い方を解説

チケット購入順に入場番号を自動で割り振る事はできないの?..

Liquid

3か月前

【Shopify Liquid】土日など休日はスキップ!自動で最短の発送日を算出して案内する方法

Liquidを使って土日や祝日をスキップし、自動で最短の発送日を算出する方法を紹介します。..

Liquid

3か月前

【Shopify小技】15時までの購入で当日発送と案内&注文メール通知に実装

たとえば、「15時までの注文は当日発送」といった案内を、自動で表示できたら便利だと思いませんか?..

Js

3か月前

【Shopify小技】セール終了の日付と時間までのカウントダウンをJavascriptで実装

こうした視覚的な要素は、購入の後押しとなり、より多くの顧客を引き込む効果が期待できます。..

Liquid

3か月前

【Liquid日付計算】注文通知メールをカスタマイズ!支払期限を翌週月曜日の日付にする

特に「銀行振込」や「コンビニ決済」のような後払いの決済方法では、支払い期限を明示することが重要です。..

制作アイディア

3か月前

Shopifyでファンクラブを制作する人が押さえておくべき「リアルな要件定義」7項目

最初、ファンクラブサイトを作るには手軽なWordPressを考えました。しかし、会員情報を扱うことになるため、セキュリティの不安‥..

Js

3か月前

【JavaScript】Shopify ブログ関係なく特定タグを持つ全記事の一覧を作る(+時系列で並び替え)

残念ながら、Liquidでブログ記事を並び替えできる方法はない(2025年2月現在)ようです。..

Flow

3か月前

【Shopify Flow】注文をGoogleスプレッドシートに追加!つまずきやすい4つのポイントを解説

ただし1点注意点が必要です。注文のラインアイテムを一番最後に表示されるようにするという点です。..