Shopify構築をフリーランスへ依頼する際のメリットとデメリットを解説。費用面だけでなく柔軟性やスピード感などの利点、反対に品質や進行リスクといった注意点も紹介します。過去の体験を踏まえた実例とともに、ECを資産として慎重に構築すべき理由をまとめました。
先日「Shopify構築をフリーランスに依頼する際の相場と費用内訳」をテーマに記事を公開しました。
同記事では、フリーランスへ制作や運営を委託する場合の相場や適正価格を判断する際の基準について触れています。
そこでも述べたように、フリーランスに依頼する最大のメリットは「予算面」であることは間違いありません。
しかし、実際に検討してみると、費用以外にも見逃せない利点がある一方で、注意すべき点も少なくないと感じました。
今回は、過去に私自身がフリーランスへの制作代行と業務委託を検討した経験を踏まえつつ、費用以外のメリット、そして知っておくべきデメリットについて紹介していきます。
Shopify構築をフリーランスへ依頼するメリット
まず大きな利点として、個人裁量の大きさと柔軟さが挙げられます。フリーランスは一人で業務を担っているため、開発中に仕様の変更や追加の相談が発生しても、スピーディに応答してもらえるケースが多いです。
また、やり取りのしやすさも特徴です。フリーランスであれば依頼主と直接コミュニケーションを取れるため、仕様やデザインの細かなイメージを伝えやすく、認識の齟齬が少なくなります。制作会社では営業担当を介することが多く、実際のデザイナーやエンジニアに要望が十分に伝わらないリスクがある点と対照的です。
さらに、フリーランスは継続的な案件獲得や紹介を得ることが今後の活動に直結するため、案件に対して強い熱意と責任感を持って取り組む傾向があります。その「必死さ」や「ファイティングスピリット」は、柔軟かつ誠実な対応として依頼主にとって大きな安心材料となることも少なくありません。
もちろん、デメリットもある
一方で、フリーランスに依頼する際には注意すべき点も存在します。
まず、基本的に個人で作業を進めるため、体調不良や予期せぬ事情によって制作が遅れるリスクがあります。制作会社のように複数人でカバーできる体制がないため、この点はフリーランス特有の弱みと言えます。
また、実績やスキルの不透明さも課題。フリーランスによって得意分野や知識量に差があるため、品質にばらつきが生じやすいのが実情です。依頼主としては成果物のクオリティを事前に正確に予測しづらい点を理解しておく必要があります。
さらに、残念ながら中には途中での連絡途絶や契約放棄といったトラブルに発展するケースもゼロではありません。
これらを完全に避けることは難しいですが、依頼前に十分なコミュニケーションを取り、契約内容を明文化するとともに、口コミや過去の実績を丁寧に確認することでリスクを軽減することが可能です。
過去に感じた課題点
実際にフリーランスへの依頼を検討していた際、いくつかの課題も経験しました。
特に掛け持ちで活動しているフリーランスや、副業として取り組んでいる方の場合、本業や他案件とのスケジュール調整が影響し、思うように進行しないことがありました。
また、人による部分が大きいものの、フリーランスの中にはデザインセンスに長けた「デザイナー肌」や、開発に特化した「エンジニア肌」といった専門性の偏りがあり、性格的にもドライに感じられることがありました。こちらが求める柔軟なやり取りや寄り添った提案を期待しても、温度感の違いを覚えることもあります。
制作会社の場合、顧客対応に長けた営業担当が存在し、社内評価を意識する仕組みがあるため、顧客満足を優先する傾向が強いと感じます。一方で、フリーランスの中には、自身のライフスタイルを優先する姿勢が見えるケースもあり、受ける印象に差が生まれやすいと実感しました。
***
以上、Shopify構築をフリーランスへ依頼する際のメリットとデメリットについて、私自身の経験を交えて紹介しました。もちろん、ここで触れた事例(デメリット)はあくまで一部であり、フリーランスごとに状況や対応は大きく異なります。
大切なのは、コストの利点だけに目を向けるのではなく、メリットとデメリットをしっかり理解し、トラブルを回避する工夫を講じることだと思います。契約やコミュニケーションの準備を整えておけば、安心してプロジェクトを進められるはずです。
ECは今や実店舗と同等、あるいはそれ以上に資産としての価値を持つ時代になっています。だからこそ、慎重に投資を判断し、信頼できるパートナーを選ぶことが長期的な成功への第一歩になるのではないでしょうか。