37歳で「逃げ」と言われながらもIT業界に飛び込んだ私。収入より嬉しいのは、心からこの仕事が好きだと言えること。特別な成功じゃないけれど、自分のペースで進んでいいんだと教えてくれたのが『Dark Horse』という一冊。挑戦に迷うあなたに、そっと手渡したい本です。
こんにちは!ブログ管理人のホリです。
今日は、自分自身の話をちょっとだけ交えつつ、「成功」について考えてみたいと思います。
特に、「決められたルートから外れても、自分の道を進むことに価値はあるのか?」という問いについて。
新しい挑戦、それは「逃げ」だったのかもしれない
私はもともと、10年以上にわたって旅行業界で働いていました。
カスタマーサービスや店舗での販売がメインで、毎日たくさんの人と接していました。
でも、あるときふと「このままでいいのかな?」という思いが湧いたんです。
そのころたまたま触れたホームページ制作に、心を奪われました。
タグを打って、思い通りのページが画面に表示される‥それが、妙に楽しかった。
そして37歳のとき、IT業界への転身を決意
「現実逃避だ」と言われることもありましたし、年齢や経験のなさに引け目を感じることもありました。
それでも、「楽しい」という感情だけは、どうしても無視できませんでした。
それから8年が経ちました。
今ではフリーランスとして活動し、当時の2倍以上の収入を得られるようになりました。
・・なんて言うと、いかにも“成功した人”みたいですが、正直に言うと、そういう気持ちはあまりありません。
すごい賞を取ったわけでもないし、誰かに自慢できる肩書きがあるわけでもない。
それでも胸を張って言えるのは――「今の仕事が、たまらなく好きだ」ということ。
だからこそ、もし今、新しい挑戦に踏み出すかどうかで迷っている人がいるなら「ちょっとでも力になれたら」と思って、今日はこの本を紹介します。
「私なんかが・・」を手放すきっかけになった一冊
その本のタイトルは、『Dark Horse(ダークホース)「好きなことだけで生きる人」が成功する時代』。
トッド・ローズ(Todd Rose)とオギ・オーガス(Ogi Ogas)による、ちょっと変わった成功論の本です。
この本では、「スタンダードな成功の道」から外れて、自分だけの方法で輝いた人たちが紹介されています。
彼らは、いわゆる「エリートのレール」に乗らなかった代わりに、自分が心から好きなことを徹底的に追い求めた人たち。その中でとくに印象的だったのが、ジェニー・マコーミック(Jennie McCormick)という女性の話です。

彼女は15歳で高校を中退し、高卒認定試験にも不合格。いわゆる「成功のレール」からは大きく外れた人生を歩んでいました。
しかし、ある日ニュージーランドの夜空を見上げたことがきっかけで、天文学に夢中になります。
お金も環境もない中、彼女はプラネタリウムの講師の助けを借りながら独学を重ね、ついには自宅に天文台をつくり、小惑星を発見するという偉業を成し遂げます。
これはなんと、1781年以来の快挙だったそうです。
「中卒のシングルマザーが小惑星を発見する」なんて、誰が予想できたでしょうか?
けれどそれは、彼女が「情熱に正直だった」からこそ起きたことなんです。
世界一じゃなくていい。最高の自分でいよう
この本が教えてくれたのは、「トップを目指すこと=成功」ではないということ。他人と比べて勝つのではなく、自分の人生に満足できるかどうかこそが大切なんだと。
私自身も、「年齢的に遅い」「未経験」「周りにもっとすごい人がいる」そんなふうに、自分にたくさんの“制限”をかけていました。
でも『Dark Horse』を読んで、こう思えるようになったんです。
「私だって、私のペースで、私の道を進んでいいんだ」と。
というわけで、今日は「標準的な成功の枠を超える人たち=ダークホース」について紹介しました。
今、挑戦の一歩を踏み出そうとしているあなたへ。
誰かと比べる必要なんて、きっとない。「この道が好き」「これをやってみたい」その気持ちさえあれば、あとは全部あとからついてくるかもしれません。
自分だけのストーリー、始めてみませんか?
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!