現代言語哲学の巨人と呼ばれる、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン(1889-1951)の考え方を紹介します。
こんにちは。ブログ管理人のホリです。
最近、「40代から成功する人の特徴は?」「50代から開運する人」のようなテーマの動画や記事に目が止まることが多くなりました。
まだ成功と呼べるような成果はないけれど、それでも「この先に何かを掴める可能性はあるのか」――そんな思いで、ヒントになりそうな言葉を探している毎日です。
そんな中で出会ったのが、現代言語哲学の巨人と呼ばれる、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン(1889-1951)の考え方でした。
失敗する人の口癖「あの時もし」
ウィトゲンシュタインは、「言語が思考を形づくる」という独自の視点から、
20世紀の哲学に大きな影響を与えた人物です。
その彼に関する現代的な解釈のひとつに、こんなものがあります。
失敗する人の口癖は、『あの時もし』である
ふと周囲を見渡してみると、40代を過ぎて自分の人生に迷いや後悔を抱えている人の口から、こんな言葉をよく耳にします。
「あの時もし、もっといい大学に入っていた・・」
「あの時もし、あのとき転職していたら・・」
この「あの時もし」は、過去の選択を悔やむ気持ちから自然に出てくる言葉。
そしてその言葉が、思考を“今”ではなく“あのとき”へと引き戻してしまう――そんなクセを、多くの人が無意識に抱えているのかもしれません。
そしてこの「過去に引き戻される思考」は、今の行動にも影響します。挑戦に踏み出せない、何かを始められない、という状態に繋がっていくのです。
「行動のブレーキ」になる言葉
ウィトゲンシュタインは言いました。
言葉は、思考の限界を決める
つまり、私たちが何気なく使っている言葉が、そのまま思考の枠組みを作ってしまうということ。
たとえば、
「もう遅いかもしれない」
「どうせうまくいかないだろう」
そんな言葉を使っていれば、行動そのものにもブレーキがかかります。
逆に、いま成功している人たちの多くは、「今、自分にできることは何か?」という視点で物事を見ているそうです。
未来に備えることも大切ですが、それよりも“今をどう動くか”に集中している。
「今日やるべきことは?」
「この瞬間、何が選べる?」
そんな問いを自分に投げかけることが、過去の後悔から少しずつ自由になっていく鍵なのかもしれません。
今の口癖が、思考を決めているかもしれない
40代を過ぎると、ふとした瞬間に「もっと若いときにこうしていれば…」という後悔が押し寄せることがあります。
体力の衰え、予期せぬトラブル、人生の転機――
そうした現実を前に、つい“あのとき”を不幸の始まりのように思ってしまう。
でも、その過去に新しい意味を与えられるのは、いま、どう生きるか次第なのかもしれません。
選び直すことはできなくても、その時の出来事が「必要だった」と思えるような未来に、自分を運んでいくことはできる。
だからこそ、いまの自分がどんな言葉を口にしているかを、そっと見つめ直してみたくなりました。
何気ない口癖が、思考の向きを変え、人生の軌道を少しずつ変えていくとしたら――それは、静かだけど確かな“挑戦”なのかもしれません。
というわけで、今日は「口癖」から考える挑戦と哲学について書いてみました。
日々の言葉が、自分の思考と行動にどんな影響を与えているか。
ちょっとだけ立ち止まって、見直してみるだけで、“前に進む力”を取り戻せるかもしれません。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!